オピニオン

2024-10-19 17:41:00

「養護教諭という仕事」 

2020.7.9掲載

 

私は、昨年3月までの38年間、小中学校の養護教諭として仕事をしてきました。
  退職後、現職の時にはあまり意識しなかった自分の仕事の価値と、この職に就けたことの幸運を実感しています。

初回である今回は、この「養護教諭という仕事」について書いてみたいと思います。


  養護教諭は、一般に「保健室の先生」と呼ばれており、保健室に来た子どものケガや病気のお世話をする人だというイメージが強いでしょう。

しかし、それが仕事の全てかというと、そうではありません。

実は、養護教諭という職は、日本独自のものです。他国には、同じような職としてスクールナースが配置されていますが、

その役割は、投薬等の医療的な処置や相談が中心で、何校かを掛け持ちで仕事をしている場合も多いようです。
 一方、養護教諭は、一つの学校に常勤しており、学校で唯一医学的知識を持つ教員として、一人一人の子どもの全人的な成長を支援しています。
 また、集団の健康維持のためにも活動しています。

健診や調査でわかった健康課題を解決するため健康教育の推進や、新型コロナウィルスやインフルエンザといった感染症への対応も重要な仕事です。

私は、保健室という場の存在にも大きな価値を感じてきました。

けがや病気の時だけでなく、友だちとのトラブルの相談等々で、日々、多くの子どもたちが来室します。また、教員、保護者からの相談も多く持ち込まれます。

いつでも誰でも受け入れてもらえる場としての保健室。そして、そこにいる養護教諭は、学校になくてはならない存在だと言えるでしょう。

 
                                                            

2024-10-19 17:28:00

オピニオンについて

このページでは、私の思いや考えを書いていきます。

「一筆」では、2020年7月〜9月に熊本日日新聞の「一筆」に連載した記事を紹介します。
「徒然」では、その時々に伝えたいと思ったことを書いていきます。

2024-10-19 17:08:00

一筆について

2020年7月〜9月に熊本日日新聞に週1回の連載を行った「一筆」には、その時々の思いや主張を書きました。養護教諭について、性の問題についてなど、様々な内容を取り上げました。丁度コロナ禍であったこともあって、その頃の社会や学校の様子についても書いています。スクリーンショット 2024-10-19 17.05.38.png

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